微生物検査における検体採取についての注意点
尿

新鮮な中間尿を清潔な容器(出来れば滅菌容器)に採取したものを、滅菌スピッツに10mL程度、出来るだけ無菌的に入れて提出します。 膀胱炎などで一般的な起因菌を検出する目的の場合は、検体を冷蔵で提出しますが、淋菌を目的とする様な場合は、なるべく体温に近い温度で保温して提出して下さい。淋菌は温度変化に弱く、搬送中に死滅してしまう恐れがあるからです。出来れば、淋菌など目的菌を依頼書に記入しておけば、搬送温度などに注意出来ますので、病原菌が検出され易くなると思います。

※目的菌がはっきりしていると検出までの検査時間が短縮されます。
また、微生物検査は特に、依頼書の中の患者情報の記載が多いほど正確に検査が行えます。是非、より多くの患者情報を検査室に与えて下さい。


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