便検体の採取について
5. 保存方法

便中には、腸内細菌、各種プロテアーゼなどが存在するので採便容器内でもヘモグロビンは分解・変性していく。そのため、採取後、できるだけ速やかに測定することが原則である。保存する場合は、冷蔵保存するか、測定までに長時間を要する場合は冷凍保存が望ましい。(試薬製造元からの測定マニュアルには"回収は即日、測定までの日数が採便から3日を越えないようにする"と記載されている。)なお、郵送による便中ヒトヘモグロビン検査のための検体の回収は、ポストの中や輸送中の温度管理が困難で検査精度が低下する恐れがあるため原則として行わない。

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