世界で新型コロナウイルスによる感染症（COVID-19）が流行する中、「PCR検査」が「臨床検査」の一つとして認知されるようになりましたが、その臨床検査に携わる団体・企業については、ほとんど知られていないのが現状です。
臨床検査医学の存在、臨床検査専門医や臨床検査技師の存在、検査試薬や機器を製造している企業の存在、医療機関等から検体を受託し臨床検査の実施・データ提供をする衛生検査所の存在など、多くの「存在」が支えているのがわが国の臨床検査です。
全ての医療従事者は自らの感染リスクを負いながら、逼迫した医療環境の中で懸命に感染拡大防止に尽力しています。とくにPCR検査を実際に行っている臨床検査技師は、発表される感染者数の何十倍もの検体を処理し、これまでに経験したことのない検査数をこなし、その数は日々更新される多さです。
これら臨床検査関係者のガンバリがマスコミに取り上げられることの少なさを嘆くことはありませんが、PCR検査数の少なさをあたかも臨床検査関係者の責任とするような報道はすべての検査関係者の心を折るものでしかありません。
そのような中、昨年末に「日本女子プロゴルフ協会JLPGA 小林浩美会長」に臨床検査に携わる人たちへ「エールを送る企画」をお願いしたところ、新年1月1日に小林会長自らの「年頭のご挨拶」という形で早速実現していただくことが出来ました。
日本女子プロゴルフ協会ご一同様に感謝いたしますとともに、皆さまに「年頭のご挨拶」全文をご報告ご案内申し上げます。
臨床検査振興協議会・広報委員会
2021年の年頭にあたり、みなさまにごあいさつを申し上げます。
はじめに、新型コロナウイルス感染拡大の影響を受けておられるすべての皆様に心よりお見舞い申し上げます。また、新型コロナウイルスへの対応が長期化するなか、医師、看護師、臨床検査技師、保健所をはじめとする医療関係者の皆様に心より感謝申し上げます。
旧年中は新型コロナウイルス感染拡大により、大変厳しい状況の中、たくさんの皆様から多大なご支援とご声援を賜り、誠にありがとうございました。
さて、「JLPGAトーナメント」におきましては、2020年と2021年を統合して一つのシーズンとさせていただいております。2020年はJLPGAツアー14大会、ステップ・アップ・ツアー8大会、新人戦を開催していただき、2021年にJLPGAツアー37大会、ステップ・アップ・ツアー13大会、レジェンズツアー3大会、新人戦、3ツアーズが開催される予定です。今年も大会スポンサーの皆様はじめ多くの方々に、多大なご支援を賜りますこと、深く感謝申し上げます。
そして、旧年中はプロスポーツならではの醍醐味をお届けすべく、多くの大会でインターネットによる生配信が実現しました。今年もテレビ放送やインターネット生配信、SNS等で選手の生き生きとしたプレーをお届けできるよう鋭意努力して参ります。
また、旧年中は、大会会場での観戦は叶いませんでしたが、本年は感染状況や開催自治体の警戒レベルなど多面的に検討しながら大会主催者様と協議を行っているところです。ファンの皆さまへの入場可否のご案内につきましては、できるだけ早く行いたいと存じますが、大会ごとの発表となりますこと、何卒ご理解とご協力をお願い申し上げます。
夏には2020東京オリンピック・パラリンピックが開催される予定です。2013年より「世界に勝つ」を目標に、JLPGAツアーにおいては4日間競技・リランキング制度・練習場環境の基準化・スタッツ30項目など、また、ステップ・アップ・ツアーでは3日間競技・ギャラリー可・CS生放送など、さまざまな「ツアー強化」策について大会主催者様や共催者様、ゴルフ場様など多くの皆様のご理解とご支援を得て実現して参りました。メダル獲得に向けて、今年もさらに推し進めて参ります。
一方、当協会の両輪の一つである「JLPGAティーチング」では、ゴルフの楽しさと生涯スポーツとしてのゴルフの普及を一層推進すべく、全国で活躍するJLPGA会員とともに頑張って参ります。例えば、ゴルフファンの皆様はもとより、認知症予防に役立つツールとしてシニアに対し、また屋外スポーツとして若者に対し、心身の成長に役立つツールとしてジュニアに対し、さらに取り組みを進めて参ります。
一日も早いコロナ収束を願いつつ、JLPGAトーナメントや当協会イベント等については、引き続き感染症専門医のアドバイスをいただきながら「日本国内プロゴルフトーナメントにおける新型コロナウイルス感染症対策に関するガイドライン」に沿って、できる限りの対策をもって進めてまいる所存です。
本年もJLPGA会員をはじめ一同で頑張って参りたいと存じますので、何卒よろしくお願い申し上げます。
2021年1月1日
一般社団法人 日本女子プロゴルフ協会
会長 小林 浩美
